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小沢茂弘「着流し百人」、
水島道太郎がムショから出てくると、そこには水島を親分の仇と狙うヤクザ衆がいた。
喘息持ちの水島を鶴田浩二が助け、二人は懇意になり水島が金沢まで行くのに鶴田も同行することになる。
それを水島を狙わせた遠藤太津朗は苦々しく思っていた。
金沢までの旅の途中に北島三郎や南利明などに出会っていくどこかロードムーヴィー型の任侠映画。
タイトルバックで流れるサントラが長閑な西部劇調なように、真面目にやってるようで随分軽いタッチが所々に見受けられる。
旅の途中で出会う彫り物師&壷振り師の女と水島の関係、または過去に非道なことをした遠藤と水島の関係などが徐々に明らかになっていく展開だが、いつの間にかお話が妙にまとまっていくという感じである。
着流し百人ってのは出てくるヤクザ全員合わせて百人ぐらいということなのだろうが、だからか最後の殴り込みのシーンがちょっと長い気もする。
途中北島以外にも遠藤の組の客人役で丹波哲郎や若山富三郎などが鶴田の敵役で登場するも、一宿一飯の渡世の義理の話がよく出てくるわりには、丹波も若山も大した葛藤もなく鶴田の仲間となって善玉役にすぐになっているところも軽い描写な感じだが、終わり方も見事勧善懲悪っぽく終わっていく。
その辺りもうちょっと入り組んだ事情や葛藤を錯綜させて描いていればもっとドラマ的に盛り上がった気もするが、その意味では随分あっさりした一篇。
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