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山田達雄「湯の町姉妹」、
池内淳子とその妹は温泉旅館の娘だったが、妹にはが菅原文太の彼氏がおり結婚したがっていたが、姉の池内は真面目な眼鏡をかけたガチガチな女で本ばかり読んでいた。
妹はそんな姉を気にしていたが、旅館には文学新人賞を受賞したばかりの沼田曜一がいた。
湯の町姉妹の二人を描いているようで、それが中心という感じではなく、グランドホテル形式のように多くの旅館に泊まるカップルの話が次々と描かれていく。
だから池内と沼田の話も中盤辺りになってまともに展開するものであって、前半の池内はまるで地味な脇役のようだ。
周りには由利徹と愛人のカップル、実は由利の古い愛人だった小畠絹子と年下男のカップルなどなどがいて、そちらの話が前半から中盤にかけては盛り上がり、必然的に池内は脇役っぽくなっている感じである。
しかし島倉千代子の協力で池内が眼鏡を外し、綺麗に化粧した辺りからは池内主演のお話となり、周りのカップルの顛末が同時に描かれるも、それはどうにも中途半端な顛末となっていって話がかたずいてしまう。
結局どのカップルの関係も挿話もハッピーエンド的とはいえ、パッとしない幕引きとなっていくのにはちょっと拍子抜けするが、逆に池内と沼田の純愛話は妙に勿体つけた描写となって映画は終わる。(苦笑)
新東宝映画なので随所に温泉に入るシーンや着替えのシーンなどを入れており、そんなサービスシーンがちょっと長いのでお話の展開が散漫になっているところもある。
ダンスが踊れない由利徹が一人でカックンダンスみたいなのを踊っているのは笑わせる。
結局なんということもない、中心を欠いている上その周縁も曖昧な描写な映画だが、新東宝的なカラーが一貫しているので妙にまったり見れてしまわないこともない一篇。
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