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堀池清「僕は泣いちっち」、
川地民夫はトラック運転手で兄の近藤宏にトラックをプレゼントされ、恋人の中川姿子と共に東京を後にしようとしていた。
だが急に兄がトラックの酔っ払い運転をしたとかで死亡。
そこには恋人の中川も乗っていたらしかったが、中川は姿を消す。
実は行き付けのバーのマダム、南風洋子が中川を隠していたが、川地は恋人を探す・・・。
守屋浩の「僕は泣いちっち」の歌謡映画だが、東京に行った恋人への思いを歌う曲なのに映画は東京から去ろうとしている設定で、おまけに中川は川地から離れて香港に売り飛ばされそうになる話なのでちょっと歌の内容と話が違うが、そんなことはおかまいなく守屋浩が川地と懇意の流し役で出演して何度でも映画の中で歌いまくる。
歌謡映画とのことだが、明らかに犯罪映画であり、川地も近藤も中川もみんなブツの密輸と人身売買に絡め取られていく日活アクション展開である。
話があまりにスタスタ進むのでテンポが良いともいえるが、逆に妙な事ばかり気にして行動が取れない中川のじれったさがお話を葛藤させており、ちょっともたついた映画にも同時に見える。
途中別に近藤宏を殺したわけでもないのに南風にそう思いこまされた中川の話を聞いて、川地は助けてやりゃーいいのに、だったらとっとと自首しろとひっぱたいがために後半ややこしい展開になるのだが、しかし映画は見事にハッピーエンド・・・・とこの後半の錯綜は川地の短気のせいにも見えぬでもないが、まあそういうご都合主義展開なのだろう。(苦笑)
ユルい歌謡映画かと思ったらどんどん犯罪映画になっていくところは面白いが、その展開ぶりが見事、とは言いかねる一篇。
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