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小田基義「星空の街」、
小坂一也はラグビーをやっていたが練習中に怪我をし、もうラグビーはやれない体となる。
しかし病院には小坂のシンガーとしての才能に惚れこんでいるバンド仲間が朗報とばかりにやってくる。
その頃小坂の友人の江原達怡は親父がやっているキャバレーの経営が傾いているため学校を辞めて二代目社長に就任するが、江原の父の部下達が実は乗っ取りを企んでいて河内桃子とともにそれに対抗する。
小坂はバンドに救いを求めウエスタンを歌うも、どのキャバレーでも流行的に早すぎて相手にされないでいた。
小坂一也のウエスタンを中心とした歌謡映画風だが、小坂はそんなに出てくるわけでもなく、おまけにまるで元気がなくてほとんど主役は江原達怡のように見える。
実際シーン自体も江原が会社を立て直すために戦うシーンが多く、その脇で主役の小坂の歌うシーンが挿入されているといった感じである。
江原と小坂の間にいる青山京子は最初は小坂を気遣っていて学校を辞めた江原と喧嘩もするが、徐々に江原に惹かれはじめ、それを感知した小坂は最後、大成功に終わった自分のショーの打ち上げから寂しく消え失恋者丸出しの挫折感で帰って行く。
しかしこのシーンは、小坂が青山に失恋したからこういう暗転になっているというより、どこか小坂主演映画なのに歌うシーン以外は見せ場も台詞もろくになく、ほとんど江原主演となってしまっている映画自体から「俺が主演の映画ったって全然扱い脇じゃん、こんなもんほとんど江原主演の映画じゃねーか、居場所ねーよ」って感じで寂しく消えていくように見えてしまうところがある。(苦笑)
だからラストの寂しさが観客として妙によくわかるのである。(笑)
日活で言うと二谷英明や小林旭主演の映画のような設定だが、しかし小坂はそんな華やかさを全く与えられていない。
だが映画自体はそのようなものの亜流っぽい出来で、なんとも奇妙な構造になっている映画でもある。
小坂が当時ミュージシャンととして忙しく映画にあんまり出演している時間がなくてこういう映画になってしまったのもしれないが、そんなちょっと妙な一篇。
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