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森谷司郎「蒼ざめた日曜日」、
若林豪はクリスチャンの浅丘ルリ子と結婚したかったが、浅丘は宗教にハマリすぎていて中々承諾しない。
父のことが心配なので父が死んだら結婚するというが、その父が交通事故に遭って死ぬと今度は結婚する気分じゃないと、行きたくないけど修道院に行くとか言い出す。
修道院から戻ってきたら待っていることを約束する若林だが、その後電車の中で浅丘そっくりの女と出会いラブレターを貰う・・・。
冒頭に出てくる浅丘ルリ子はキリスト教にハマっているというより何か怪しいカルト宗教にハマっているのかのようなアブなさぶりで、若林は神がどう思っているかの心配ばかりする浅丘に間抜けに振り回されまくるが、この浅丘のめんどくさい女ぶりが笑えてくるので、若林豪もうやめとけ、こんなめんどくせー女、どこへでも行きゃーいいだろ、女は浅丘だけじゃねーよ・・・・と思わず言ってやりたくもなるが、しかし若林はその後も浅丘が一人四役をこなす同じ顔の別の女ばっかりに入れ込みまくるのだった。(苦笑)
その度に相手が殺されたり、ラブレターを貰っていながら会えなかった浅丘と再会してからも不倫の苦境に立たされたりと、若林豪はひたすら踏んだり蹴ったりの目に遭う。
そんな状況でやたらと勇ましい「若林豪のテーマ」みたいな曲が流れて若林のPVぽく撮られても情けなさがつのるばかりでちっともGメンの立花警部補の時のようにはカッコよくならないのだが、終いには若林は修道院に乗り込んで浅丘を探すところまで追い込まれる。
だがそこで待っていたのは安心立命の境地ゆえに肥満した浅丘だった。
その浅丘に、あなたは見た目ではなく魂を愛してくださった…と言われるが、いやいや毎回毎回よりによって浅丘と同じ顔の女ばかり追い掛け回してきた奴が見た目にこだわってないとはとても思えないのだが(苦笑)・・・案の定、若林は顔まで太った浅丘修道女から逃げるのである。
なんとも間抜けなのかシュールなのか・・・・といった映画だが、しかし浅丘が一人四役を一本の映画で見事に演じ分けているのは秀逸であり、この映画はどこかヒッチコックの「めまい」に似ているところもある。
若林豪はやたらと真面目に振り回されるばかりだが、映画自体は中盤そんな振り回される展開が面白くも描かれているからただのバカ映画とは言い難い魅力に満ちている。
そんな佳作にして珍作な一篇。
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