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追悼 山城新伍

 投稿者:鳴海昌平  投稿日:2009年 8月16日(日)11時53分15秒
   山城新伍氏が亡くなった。

 やはり特に東映の無くてはならぬ貴重なスターだったと思う。

 若い頃は「白馬童子」が有名だが、「風小僧」などもほとんど服が違うだけで風小僧の時とそうじゃない時のどこで見分けをつけるのかわからないところもあったが、それは遠山の金さんに同時進行的に引き継がれているようで面白いシリーズだった。

 「仁義なき戦い」のヤクザ役もよかったが、「不良番長」シリーズ他で見せるコミカルな味わいも見事だった。

 二枚目半的なスタンスで、シリアスな役からコミカルな役、または「特出しヒモ天国」や「喜劇 セックス攻防戦」他などでエロ系な役も随分達者にこなしていた。

 なんとなく山城氏が出てくると東映のなごみというのか、愛着感が映画にグッと出てくるところがあった。

 ちょっと悪役的な役も「その後の仁義なき戦い」などで演じていたが、東映の馬鹿馬鹿しい喜劇から看板だったシリアスな任侠映画、東映PV的作品から実録路線まで、どこでも必ずピタリとハマる個性を出していたところはさすがに名優という感じであった。

 時代劇に出ても随分艶っぽく決まるところもさすがだった。

 監督としても「女猫」でちゃんと才能を発揮して以来、数本撮って活躍していたが、それに加えてテレビのバラエテイの司会として、今のシニカルな司会者が場を盛り上がるスタイルを確立した存在でもあり、実に多岐に渡って才能を発揮した人だったと思う。

 特に東映の魅力的な顔がまた一つ消えてしまったのは寂しいものである。

 山城新伍さん、ご冥福をお祈り致します。
 

35ミリ短編映画上映会

 投稿者:アキルフィルム  投稿日:2009年 8月14日(金)04時01分12秒
編集済
  上映会の告知をさせて頂きます。

8/19(水)〜21(金)19:30開場、20:00上映開始
築地本願寺のブディストホールにて、アキルフィルム短編映画上映会を開催します。

全6作品35ミリフィルム上映、出演者:竹中直人、村上淳、坂井真紀、津田寛治、田中要次と、自主映画とは思えないほど豪華で、クオリティの高い内容となっています。

昨年度「映画芸術」誌ベストワン「ノン子36歳(家事手伝い)」の坂井真紀さんが主演した短編は、5〜6年前に撮られました。女優としての成長、変貌ぶりを実感できる絶好の機会です!

最終日21日には竹中直人氏をゲストに迎え、当団体の監督と対談する予定です。
「映画芸術」最新号でも自主映画をテーマに対談を行っているので、実にタイムリーな企画と思います。ぜひ、この機会に低予算映画の可能性を、お探り頂ければ幸いです。

入場料金、アクセス、作品内容等の詳細は、コチラをご覧ください。
      ↓
http://miyamotofilm.ptu.jp/

http://www.akilfilm.com/

 

カナザワ映画祭2009開催!

 投稿者:かなざわ映画の会  投稿日:2009年 8月12日(水)17時32分52秒
  告知させていただきます。

2009年9月19日(土)〜9月25日(金)
石川県金沢市の金沢21世紀美術館のシアター21、シネモンド、中央公園にて、
「カナザワ映画祭2009新世界秩序サバイバルガイド」を開催します!

■「爆音上映」を金沢で実現!
吉祥寺バウスシアターで開催されている「爆音上映」のシアタースタッフを招き、シアター21仕様にて爆音で映画を上映します。
名作「AKIRA」や「2001年宇宙の旅」など音楽に優れた作品を、是非爆音でご鑑賞下さい。
■『メトロポリス』伴奏付上映!
フリッツ・ラング監督のサイレント映画『メトロポリス』をmama! milk(生駒祐子、清水恒輔)、阿部海太郎による生伴奏付きで上映します。
様々な空間での演奏を重ねてきたmama! milk、幅広い音楽を手がけていた阿部海太郎による独創的な音楽と、傑作『メトロポリス』が織り成す世界をご堪能下さい。
■ライムスター宇多丸×高橋ヨシキトークショウ
ヒップホップ・グループ、ライムスターの宇多丸氏とデザイナーの高橋ヨシキ氏によるトークショウを開催します。
社会批評から映画批評まで辛口トークを飛ばしてきた両者による集大成的イヴェントをお見逃しなく。

その他にも覆面野外上映や、日本初公開作品、この映画祭のために翻訳・字幕作成した作品など、この映画祭ならではの作品を多数上映いたします。
チケットは21世紀美術館、シネモンド、映画の会HP内にて販売中です。
詳細はHPをご覧ください!
http://www.eiganokai.com/event/filmfes2009/intro.html

主催 かなざわ映画の会 http://www.eiganokai.com/
共催 金沢21世紀美術館

貴重なスペースをありがとうございました。

http://www.eiganokai.com/

 

野蛮人のネクタイ

 投稿者:鳴海昌平  投稿日:2009年 8月12日(水)16時39分32秒
  鍛冶昇「野蛮人のネクタイ」、

 川口恒は金持ちボンボンの遊び人でパーテイと聞けば仲間と繰り出して遊んでいた。

 ある時川口は女性三人をナンパしてあるパーテイに行き、自分のお相手とことに至ろうとしたら相手の女にゲロを吐かれ仕方なく家まで女を送ると、そこで女の姉の山本陽子に会い、川口は一目惚れする。

 その後川口がコールガール組織の親玉とヤクザに間違えられたことで川口とは遊び仲間の宍戸錠の作家と組んでヤクザを騙そうとするが・・・・。

 石原慎太郎原作のいかにも太陽族映画からの流れのような遊び人映画、または遊び場映画といえる。

 しかし当時のスターらしいスターは宍戸錠ぐらいで、その上川口恒に金持ちボンボンの遊び人がよく似合うので中々リアルな遊び場映画になっている。

 佐藤允彦のファンクジャズなサントラもそんなムードを盛り上げ、脇には後に有名になる太田雅子時代の梶芽衣子や丘みつ子や山本陽子、それにコールガール組織の親玉に内田裕也と中々今見ると豪華にも見えるキャストではある。

 内田裕也はこのころからヤバそうな悪役が生々しく似合い、いい味を出している。

 途中明日ベトコンに戻らなくちゃならない兵士の話をやたら感傷的に織り込んでいて、そこから最後は青春映画っぽくまとまって終わっていくが、ここにはちょっと石原原作っぽい感じが出ているとも言える。

 リアルな遊び場映画の魅力がある佳作な一篇。
 

かあちゃん

 投稿者:鳴海昌平  投稿日:2009年 8月 9日(日)13時50分35秒
   中川信夫「かあちゃん」、

 伊藤雄之助はブリキ屋だったが、不況で仕事がなく妻の望月優子は内職をし、大晦日に娘の二木てるみは借金に行かされる。

 家賃はためまくり、電気代も払えず、食うものにも困る一家だったが、仕事していた建設会社が金を持ち逃げしたり、賃金未払いだったりしてさらに困窮を極める。

 その後夫婦間で喧嘩になり望月は自殺しようとするが・・・。

 不況期の話なので今の時代とも重なるところのある貧乏に追い詰められる家族の話。

 ほとんど伊藤雄之助主演というよりは娘の二木てるみ主演にも見えるが、ここでの父母は子供を思いやる親ではあるが、腹すかせてる子供には我慢が出来ん奴らだというくせに伊藤は酒でも飲まなきゃやってられんといつも酔っ払い、妻の望月は何度も二木に嘘をついてでも金を借りてこいと頼み、二木が嘘はもういやと言った後、金がないことを伊藤に叱られると、お前が金借りに行かないからだと怒鳴り出して自殺騒ぎを起こしたり・・・・とあまり出来た親とは言えない側面をよく見せる。

 しかしそれが貧しくても親子の愛情があればなどという綺麗事で描いていないリアルさにも見えて中々人間臭い描写になっている。

 伊藤はしまいには商売道具の自転車すら盗まれ、結局夜逃げせざるを得ないところまで追い詰められるが、中盤で人間臭いリアルさにて家族が描かれているので最後で希望を諦めないとぼけた家族の姿が中々いいものになっている。

 途中も貧乏でニッチもサッチも行かなくなったところで伊藤が物真似みたいな歌を歌って家族で笑い合うシーンが何度かあったりその緩急が中々魅力ある描写となっている。

 同地域の人間もみんな生活が暗転していく中、伊藤の一家も困窮していくが、それを辛辣にもコミカルにも展開させつつ、小さな笑いが救いになっている描写がいい佳作な一篇。
 

若い瞳

 投稿者:鳴海昌平  投稿日:2009年 8月 5日(水)13時41分55秒
   鈴木英夫「若い瞳」、

 八千草薫は明朗快活な女学生だったが、もうすぐ就職する青年のことが好きだった。

 ある時下宿に困った青年に自分ちの部屋を貸そうと言うが、母は娘と青年が関係するとまずいと思い断る。

 その後アパートで暮らす青年のところへ八千草はよく行くようになるが、青年は受けても受けても就職試験に落ちまくり、二人の関係も暗澹たるものになっていく。

 八千草薫のアイドル映画、言ってもおかしくない清純な恋愛青春もの。

 しかし途中就職試験に青年が落ちまくりだしてから、青年は自分を情けないと思い、八千草もちゃんと励ませず、おまけに青年のアパートに住む水商売女性との関係を疑った八千草は青年が信じられなくなり、後半はひたすら煩悶だらけの描写となる。

 前半があまりに東宝らしい溌剌としたさわやかドラマなので後半の急な暗転ぶりは鈴木英夫らしいとも言えるが、しかし他の鈴木作品にあるような現実の非情さや辛辣さ、またはヒリヒリするようなサスペンスタッチはここにはほぼない。

 スリラーだけでなく、サラリーマンものをやっても恋愛ものをやっても絶妙なサスペンス映画にしてしまう鈴木英夫にしては随分凡作な気もするが、まあ元々の題材がそれほどのものとは思えないだけに、この程度のお話なら普通はこの程度の八千草のアイドル映画に収まるのが普通か・・・とも思える。

 その意味では仕方ないところもあるが、鈴木作品としてはそう目ぼしい出来ではない一篇。
 

映画募集中

 投稿者:tue  投稿日:2009年 8月 4日(火)12時58分4秒
  上映予定は以下の通り。
 gigi月曜ロードショー

1部 19時〜
2部 20:30〜
3部 22:00〜
4部 24:00〜

お菓子付き。

応募作品は何も書いていない場合、
返却しませんので、
返却希望の方は、
その旨明記の上、
返信用に切手を張り住所を書いた封筒などご同封ください。

八月末頃(未定)このブログにて、
上映作品を発表します。

これは経費の問題と、
時間を短縮 するための処置です。
御理解ご協力お願いします。

せっかく作った映画です、
広く皆さんに観て頂きたいじゃありませんか。


求めるのは先ず面白いことです。

http://blogs.yahoo.co.jp/meltdrum/MYBLOG/yblog.html

 

若い貴族たち 13階段のマキ

 投稿者:鳴海昌平  投稿日:2009年 8月 2日(日)13時50分22秒
   内藤誠「若い貴族たち 13階段のマキ」再見、

 志穂美悦子は新宿で空手を武器に暴れまわっていたズベ公だったが、ある時ストリッパーを助ける。

 そこで絡んだ名和宏のヤクザ組織の用心棒、南条達也と戦うことになるが、南条は元は空手チャンピオンの筋者だったので卑怯な真似はせずタイマンで戦おうとする。

 その後志穂美はなんでも金に物を言わす金持ち令嬢の大原美佐にぶち切れるが・・・・。

 志穂美悦子がわりとダーテイワーク的な活躍をするが、それゆえに空手映画ながら東映ピンキーバイオレンスの逸品でもある作品。

 同じ内藤監督の傑作「ネオンくらげ」「番格ロック」のように、ここでも志穂美らズベ公たちのダークで悲しい青春を派手なアクション全開の描写の中でよく描いている。

 芹明香や代々木忠のスケバンセミドキュメント映画に主演した五十嵐のり子らが脇を固めているのもいいが、志穂美と対立する大原美佐もいい味を出している。

 志穂美は主題歌を歌っていて、この頃はそう歌がうまくはなく(後にアダルトっぽくなってからはうまくなるが)独特のたどたどしい感じの演歌チックなテーマ曲だが、それもまあいい味わいではある。(苦笑)

  南条達也も変身忍者嵐をやった男らしく汚れながらも実は正統派・・・って役によく合っている。

 ラストの切断的な終わり方にも「番格ロック」との類似を思うが、ここにはどこか、こんな汚れて命賭けで戦って生きても結局お先は真っ暗・・・みたいな絶望的で切実な青春の悲しさが漂い、抽象的な描写ながら伝わってくるものがあるラストとなっている。

 空手映画として派手に描き、それが東映PV的な魅力になりながらも、悲しい青春映画としてもきちんと描かれている多義的な秀作の一篇。
 

サイトでの購入が可能になりました。

 投稿者:映画芸術編集部  投稿日:2009年 7月31日(金)14時44分33秒
  本サイトのバックナンバーページ(下記)から428号の購入が可能になりました。
是非ご利用ください。

http://www.k5.dion.ne.jp/~eigei/backnumber/top.html

 

少林寺拳法

 投稿者:鳴海昌平  投稿日:2009年 7月29日(水)14時15分33秒
   鈴木則文「少林寺拳法」再見、

 千葉真一(現JJサニー千葉)は満州で終戦を迎えるが、戦争に負けても俺は負けんと歯噛みしていた。

 そこで軍人の慰み者になりそうだった中島ゆたかを助ける。

 その後日本に帰ってから闇物資の商売をする小池朝雄らから食い物を奪う子供らを助けて戦後の焼け跡を暴れまわっていたが、そこでパンパンになろうとしている中島と再会し助けるが、ある時千葉は子供をジープで轢き逃げするMPを半殺しにして何度目かの逮捕をされる。

 戦後の敗戦的ムードの中、戦争に負けても俺は負けん、己に打ち勝てと言い続けて少林寺の道場を作る千葉を描いた空手アクション。

 この映画の千葉は尋常じゃなく強く、たえず相手は叩きのめされいつでも焼け跡で苦しむ弱者の味方で、そんな大暴れの千葉を警察官の丹波哲郎はMPに引き渡そうとせず、脱走させるが、それが丹波の不自然な心理に見えないのは千葉にやはり説得力があるからだろう。

 主にヤクザと道場を構えてからの千葉の戦いが描かれるが、千葉はそこらの任侠ヤクザより善玉的だが、女学生が暴行されれば、すぐにレイプしたヤクザの力也をボコボコにするだけでなくチン切りしてそれを犬に食わせたり、弟子の誠直也が片腕を切り落とされるとすぐに報復に出向いて佐藤京一の指をつめさせ、親分・名和宏の腕をグリグリにするなどやることは実にエグイ。(苦笑)

最後も殺された佐藤允の報復に名和を半殺しにし、小池を一撃必殺で秒殺とその合間に余計な描写一切なしのダイレクトな展開となっている。

 志穂美悦子も出てきてアクションを見せるが、まあかなり脇っぽい出演である。

 途中腕を斬られてやけくそになる誠を千葉が叩きのめして元に戻すシーンなども中々いいが、前半の焼け跡描写もコミカルながらもうまく描かれていて、そこに則文お得意の人情と涙とアクション&バイオレンスと笑いが描かれ充実した出来になっている一篇。
 

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