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枝川弘「投資令嬢」、
叶順子は株に凝っている女子大生で野添ひとみと一緒に日々儲けることばかり考えていて、気の弱い草食男子みたいなのをアゴで使っていた。
ある日山小屋での儲け話にのって商売に出かけるが、そこである山男に救われ惚れこむが、男とはまた街に帰ってから出会うことになる。
まるで今の時代の株で儲けることばかり考えている女性を描いたような映画だが、投資令嬢というタイトルを過剰化させたキャラにしているので、全く打算的で自己チューで思いあがった実に性格の悪い精神的ビッチ女を主役に添えたような映画となっている。
今の時代で言えば人生に苦労する前の勝間和代・・・みたいな女の、あまりに株式投資的にしか人生を考えられない打算的極まりない悪女を主役にしたラブコメ(苦笑)みたいな映画とでも言おうか。
だから見ていてこの主役の叶順子にはやたらムカつくのだが、ある意味この銭儲けのためというか自分の欲望のためにはゲイっぽい草食男子をあごで使って上から目線で利用しまくり、今悪口を言っていた年長者に金のためなら平気で擦り寄って利用しようとし、その挙句ろくに礼儀も知らない上に、気の強さと見た目の良さだけで威張っている・・・・なんてろくでもない叶の姿は女性の本性剥き出しの姿を描いているようにも見えて奇妙なリアリテイがないこともない。(笑)
そんなろくでもない打算女がラブコメ展開でハッピーエンドとなる映画なところが実にロメール的だが、しかしそこには皮肉も何もない。
長閑なムードのラブコメなのにそんな女の逞しさが強調されて終わってしまう映画である。(笑)
結局叶に出し抜かれる友人の野添にしてもロクな女じゃないし、あまりにもロクな奴が出てこないので、結局頑固者の老人に見える海千山千の東野英治郎が一番の好人物に見えてくるほどである。
投資令嬢というものをあまりに露骨なキャラに描いてしまったがために、ムカつかせながら笑わせるなんて喜劇を何のシニカルさもなく素直に描いてしまっている・・・・という映画である。
渥美清が叶と見合いする人のいいボンボン役で脇で出てくるが、まるで人情味ゼロで自己チューに次ぐ自己チューな行動と思考を連続させる叶順子とは対照的な役柄となっている。
酷い極悪自己チュー女が幸せになるラブコメ(苦笑)・・・なようで、女の本性が剥き出しで描かれた映画とも見える異色な一篇。
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